概要
現在、日本では医療用大麻の販売は非合法である。にもかかわらず、違法大麻市場は、合法大麻(CBDやその他非中毒性カンナビノイド)市場とともに成長を続けている。しかし、2023年12月に可決された改正大麻取締法により、大麻草から精製された医療用大麻の国内使用が近い将来可能となる。この75年ぶりの法改正は、規格化された医療用大麻およびCBD市場が日本で確立される可能性を示唆している。2024年以降、消費者の理解が深まり、大麻(カンナビス)に対する偏見がなくなることで、合法大麻市場のさらなる成長が予想される。
1948年
大麻取締法の制定により、大麻が日本で禁止物質に指定される。当時、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領下にあり、取締法の制定はGHQの指示によるものだった。
2021-2022年
厚生労働省が大麻取締法の改正を協議する専門委員会を設置。
2023年12月
改正大麻取締法が議会によって可決され、大麻草から精製された医療用大麻の使用が認められる。また、大麻の無許可栽培、所持、販売に対する既存の罰則に加え、 大麻の使用についても罰則の対象となる。